
雨の日にカメラを持ち出すなら知っておきたいこと|防水バッグの選び方と本革という選択
「防水カメラバッグを買えば、雨の日も安心」——これは半分本当で、半分誤解です。
バッグが防水でも、カメラ本体に防塵防滴性能がなければ意味がありません。逆に、カメラが防塵防滴対応でも、バッグから取り出す瞬間に雨が当たれば話は別です。雨とカメラとバッグの関係は、「バッグの防水性能だけ」で語れるほど単純ではない。
この記事では、雨の日の撮影で本当に考えるべきことを、正直に整理します。
バッグより先に、カメラ本体の防塵防滴を確認する
防水バッグを探す前に、まず自分のカメラが雨に耐えられるかを確認してください。これが出発点です。
防塵防滴対応のカメラは、小雨程度であればバッグから出して撮影しても問題ありません。しかし防塵防滴非対応のカメラは、バッグがどれだけ防水でも、取り出して撮影する瞬間にリスクが生じます。バッグは「移動中の保護」であり、「撮影中の保護」ではないということを、まず理解しておく必要があります。
防塵防滴カメラを使っていても、土砂降りの雨での撮影には別途レインカバーが有効です。実際のフォトグラファーが雨とカメラバッグについてどう付き合っているかはデジカメWatch「写真家50人に聞いたカメラバッグ」が参考になります。
「完全防水」「撥水」「耐水」——この3つは別物
カメラバッグの防水表記は、製品によって意味が大きく異なります。購入前に必ず確認してほしい3つの違いがあります。
完全防水——水に沈めても浸水しない
IP規格などで防水等級が明示されているもの。滝の近くや水辺での撮影、激しい雨でも機材を守れます。ただしカメラバッグではこのレベルの製品は少なく、素材もハードで重くなる傾向があります。
耐水・撥水——小雨や水滴をはじく
多くのカメラバッグが採用しているのがこのレベルです。小雨や水滴は表面ではじきますが、長時間の雨や大雨には対応しきれない場合があります。「防水」と書かれていても実態は撥水加工のみというケースも多いため、スペックを細かく確認する必要があります。
レインカバー付属——バッグ本体は防水でないが、カバーで対応
バッグ本体の防水性は高くないが、付属のレインカバーをかぶせることで雨に対応するタイプ。晴れの日は軽量・快適で使え、雨の日はカバーを装着するという使い分けができます。本革バッグもこのアプローチで雨の日に対応できます。
本革バッグと雨——「使えない」ではなく「付き合い方がある」
本革バッグは防水バッグではありません。これは事実です。ただ、「雨の日は使えない」というのは誤解です。
高品質な本革は、適切なレザーケアを施すことで相当の撥水性を持ちます。小雨程度であれば、ケアが行き届いた革製バッグは問題なく使えます。大雨が予想される日はレインカバーを別途用意する、または防水スプレーで事前に処理するという付き合い方で、四季を通じて使い続けられます。
むしろ本革は、雨に少し濡れて乾かすという経験を重ねることで、独自の風合いが生まれます。「完全に雨を避ける」のではなく「革と雨の関係を知ったうえで使う」——これが本革バッグとの正しい付き合い方です。
Oberwerthの本革ラインナップはフルグレインレザーコレクションでご覧いただけます。

それでも「雨の日も迷わず使いたい」なら——防水素材モデルという選択
雨の多い地域に住んでいる、または雨天での撮影が多い場合は、素材から防水性を備えたモデルを選ぶのが合理的です。CorduraやReLon®などの高機能素材は、軽量でありながら優れた耐水性を発揮します。レザーケアの手間も不要で、濡れてもすぐに拭き取れる実用性があります。
Oberwerthは本革モデルだけでなく、CorduraとレザーをMixしたモデルも展開しています。防水性と質感を両立したい方にとって、現実的な選択肢です。
防水性を重視したい方にはHydro Lineコレクションが特におすすめです。
防水素材を含むOberwerthのラインナップはマップカメラのOberwerthページでも確認できます。また防水カメラバッグの仕組みと選び方について詳しく知りたい方はデジカメWatch「ハクバ防水カメラバッグレビュー」も参考になります。
「防水バッグを買う」の前に、問うべきことがある
どんな雨で撮るのか。カメラ本体は防塵防滴か。雨の日の撮影は年に何回あるか。この3つに答えが出れば、防水バッグが必要かどうか、必要ならどのレベルのものを選ぶべきかが自然に決まります。
「とりあえず防水」ではなく、自分の撮影の現実から選んだバッグが、長く使えるバッグになります。

